ガッツ石松氏が発する「OK牧場」というフレーズの直接的な元ネタは、1957年に公開されたアメリカの西部劇映画『OK牧場の決斗』(原題:Gunfight at the O.K. Corral)です。バート・ランカスターとカーク・ダグラスが主演したこの名作映画は、1881年にアリゾナ州トゥームストーンの「O.K.コラル(O.K. Corral)」と呼ばれる家畜囲い場付近で実際に起きた銃撃戦をモデルにしています。
では、なぜ米国のクラシック映画のタイトルが、日本のお茶の間を沸かせるギャグへと変貌を遂げたのでしょうか。テレビ特番のインタビューや自著で本人が明かした誕生秘話によると、きっかけは極めて突発的かつ直感的なものでした。
バラエティ番組の収録中、スタッフや共演者から「石松さん、これでOKですか?」と段取りを確認された際、頭に浮かんだ「OK」という単語に、若き日に劇場で観て強烈な印象として残っていた映画『OK牧場の決斗』の記憶が瞬時に結びつき、思わず「OK牧場!」と口走ってしまったのがすべての始まりでした。
綿密に計算されたギャグではなく、研ぎ澄まされた直感から飛び出したこのフレーズは、スタジオの共演者やスタッフの爆笑を誘い、以降、氏のトレードマークとして定着していくことになります。