コンペの表彰式で手渡される成績表の「ハンディキャップ」欄は、専用の集計ソフトによって一瞬で弾き出されますが、その根底には厳格な計算ルールが存在します。基本となるゴルフコンペのハンディキャップ計算式は以下の通りです。
【ダブルペリア方式の計算式】
・ハンディキャップ = (隠しホール12カ所のストローク合計 × 1.5 − 72) × 0.8
・ネットスコア = グロススコア − 算出されたハンディキャップ
なぜ「1.5」を掛け、「0.8」を掛けるのでしょうか。12ホール分の打数を1.5倍すると「18ホール相当の打数」に換算されます。そこから全18ホールの基準パーである「72」を引くことで、そのゴルファーが隠しホール上でオーバーした打数の推定値が算出されます。さらにその値に「0.8(80%)」を乗じることで、オーバーした分を丸ごと帳消しにするのではなく、2割ほどは実力責任として残すという競技設計がなされているのです。
勝敗を握る隠しホールの選び方にも厳密な規定があります。ゴルフ場の競技規定やカートナビの自動抽選機能では、以下の条件を満たすようにアウトコースから6ホール、インコースから6ホールが選出されます。
- アウトコース(基準パー36):パー3が1ホール、パー5が1ホール、パー4が4ホール(合計パー24)
- インコース(基準パー36):パー3が1ホール、パー5が1ホール、パー4が4ホール(合計パー24)
- 12ホールの基準パー合計は必ず「48」になるよう割り振られる
スタート前にはキャディもマスター室も「どのホールが隠しホールに設定されたか」をプレーヤーに明かすことはありません。この完全秘匿性が、プレーヤー全員に最後まで緊張感とワクワク感を持続させる心理的効果を生み出しています。