『新選組!』でのブレイク以降、堺の破竹の勢いは止まらなかった。2008年のNHK大河ドラマ『篤姫』では、うつけ者を装う徳川第13代将軍・徳川家定を好演。表向きのトボけた表情と、秘めたる聡明さのギャップで見事なヒューマンドラマを紡ぎ出し、実力派としての評価を確固たるものにした。
そして2013年、TBSテレビの歴史的ヒット作『半沢直樹』で彼の評価は頂点に達する。鋭い眼光と「倍返しだ!」の決め台詞で社会現象を巻き起こした理不尽な組織に立ち向かう銀行員役は、かつての美青年・王子様像を完全に脱ぎ捨てた「狂気的な力強さ」への劇的変化を印象づけた。穏やかな笑みの裏に秘めた凄みという堺特有の武器が、ここで完全に覚醒したと言える。