たとう紙を新しくしても、包み方を誤ると着物に不要な折りジワがついたり、湿気トラブルを招いたりします。正しい手順をマスターしましょう。
1. 「中の薄紙(中紙)」は必ず抜き取って捨てる
新品のたとう紙を開くと、内側に薄い半透明の紙(中紙)が敷かれていることが多くあります。これは輸送時の擦れ防止や型崩れ防止のために入っている保護材です。
この薄紙はパルプ比率が高く、湿気を吸うと波打って着物に張り付いたり、着物の染料と反応して色ヤケを引き起こす主因になります。着物を長期間保管する際は、中の薄紙を必ず取り除いてから着物を置きましょう。
2. たとう紙の折り込み順序と紐の結び方
たとう紙の基本寸法(着物用で約64〜87cm、帯用で約55〜64cm)に合わせて着物を丁寧に「本だたみ」にします。
- 折る順番:着物を中央に配置したら、まず「下(手前)」を折り上げ、次に「上(奥)」を折り下げます。最後に「左右」を折り込みます。左右を上に重ねる構造にすることで、横からのホコリの侵入を遮断します。
- 紐の結び方:紐を結ぶ際は、絶対に「蝶結び(リボン結び)」にして大きなコブを作ってはいけません。何枚も重ねてタンスに収納した際、コブの圧力で下の着物に凹みや強いシワが残ってしまいます。紐は軽く1回交差させて折り返す「片結び」や「平結び」にし、結び目をできるだけ平らにならしておくのがプロの技術です。