日米のSNSや掲示板(5ちゃんねる、Reddit、X)における反響を検証すると、熱狂的な賛辞の裏で、開催地に対する極めて手厳しい現場の生の声が多数記録されています。
その筆頭が「ステートファーム・スタジアムの滑る芝生」問題でした。NFLが2年以上の歳月と約80万ドル(約1億円超)を投じて開発・育成した特注のハイブリッド芝(タホマ31)でしたが、試合開始直後から選手たちが足を取られてスリップする場面が続出。特にイーグルスの強力なパスラッシュ陣が踏ん張りを効かせられず、守備の威力が半減したことに対して、現場の選手やコーチ陣から怒りの声が相次ぎました。試合後、チーフスの選手たちも「これまでプレーした中で最も滑りやすいピッチだった」と証言しており、ハード面の不備が戦略に影を落とした点は否定できません。
一方で、毎年30秒枠で約700万ドル(約9億円)もの巨額が投じられるスーパーボウルCM枠では、エンタメ性の高い話題作が百花繚乱の様相を呈しました。
- 楽天(Rakuten):名作映画『クルーレス』の主役アリシア・シルヴァーストーンを当時の衣装そのままに起用し、90年代ノスタルジーで全米の購買層を直撃。
- ワーナー・ブラザース:映画『ザ・フラッシュ』の予告編を世界初公開し、マイケル・キートン演じるバットマンの復活に映画ファンが狂喜乱舞。
- PopCorners:伝説の海外ドラマ『ブレイキング・バッド』のウォルターとジェシーが怪しいスナック菓子を精製するパロディCMを放映し、圧倒的な高評価を獲得。
このように、グラウンド内外で巻き起こる膨大な熱量と突発的なドラマが絡み合うことこそが、スーパーボウルが単なるスポーツイベントにとどまらない最大の理由です。