睡眠科学の視点から見ると、子どもの睡眠構造は3歳を過ぎたあたりから大人に近い周期へと変化していく。夜間に目を覚ます頻度が減り、深い睡眠の割合が増加することで、一度眠りにつけば朝まで安定して眠れる体力が養われるのだ。
一方で、発達心理学の観点からは「愛着形成(アタッチメント)」と「分離不安」のバランスが焦眉の課題となる。2歳前後は自己主張が強まる一方で、保護者から離れることへの恐怖心がピークに達しやすい。この時期に無理なひとり寝を強制すると、かえってトラウマや夜泣きの悪化を招くリスクがある。
専門家が推奨するのは、言葉でのコミュニケーションがしっかりと成立し、時間の概念や「約束」を理解できるようになる3歳半以降のタイミングだ。「電気を消したらお部屋で待っているね」「朝になったら一番に抱きしめるよ」といったポジティブな声かけが伝わる心理状態こそが、添い寝卒業のベストタイミングといえる。