最終決戦(群訝山荘跡地)において繰り広げられたトガヒミコとの直接対峙は、本作屈指の名エピソードとして語り継がれています。この戦いの最中、トガの変身したトゥワイスの増殖群に呑まれ、さらにトガの刃によって腹部を深く刺されたお茶子は大量出血を起こし、読者の間では一時「麗日お茶子 死亡説」が急速に拡散する事態となりました。
しかし、お茶子は命の危機に瀕しながらも、決してトガの存在や過去を断罪しませんでした。「あなたの生き方を肯定はできないけれど、あなたが血を吸いたいほど人を好きになる気持ちを否定したくない」と語りかけ、トガの本質をありのままに受け止めます。この真摯な受容によって長年閉ざされていたトガの心がほどかれ、致命傷を負ったお茶子を救うため、トガは自ら変身して血を分け与える輸血を行いました。
結果としてお茶子は一命を取り留め、トガはその代償として息を引き取るという痛切な結末を迎えます。お茶子の流した涙と、彼女の胸に刻まれた喪失感は、その後の「個性カウンセリング改革」へと直結する揺るぎない原動力となったのです。