老舗シティホテルを評価する際、避けて通れないのが「室内の快適性」と「設備のアップデート状況」です。数多くの宿泊記ブログや実地調査の記録を照らし合わせると、客室に対する評価は「広さと静粛性への絶賛」と「設備仕様への冷静な観察」という二面性が浮かび上がります。
客室に入ってまず実感するのは、一般的なビジネスホテルとは一線を画す天井の高さとゆとりある平米数です。シングルルームであっても約18平米以上の専有面積が確保されており、大型スーツケースを床に広げても動線が遮られません。全室にシモンズ社製ベッドが導入されており、適度な反発力と包み込まれるような寝心地は、移動や仕事で疲弊した身体を優しく受け止めます。また、駅直結という線路に近い立地でありながら、複層ガラスによる二重サッシ防音構造が徹底されており、電車の走行音は驚くほど遮断されています。
一方、滞在の質を大きく左右する客室アメニティの充実度も見逃せません。客室には上質なナイトウェアや加湿空気清浄機が標準装備され、信州ならではの銘茶やドリップコーヒーが用意されています。バスアメニティには環境負荷に配慮しつつも肌触りや香りにこだわったセレクトが施されており、快適なバスタイムを演出します。水回りのレイアウトには一部クラシカルな設計が残るものの、徹底的に磨き上げられた清掃クオリティが古さを補って余りある清潔感を生み出しています。