スクリーンの鼓動を創る音響効果技師・清水道が語る音作りの真髄

スクリーンの鼓動を創る音響効果技師・清水道が語る音作りの真髄

スクリーンの鼓動を創る音響効果技師・清水道が語る音作りの真髄に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。

制作現場における音作りの神髄は、劇伴・音響演出の調和にある。音楽と効果音が衝突する場面では、どちらを優先すべきかの絶妙な引き算が求められる。清水道の独占取材記事として本誌が迫ったのは、その緻密な音響設計の裏側だ。

彼が明かした秘話によれば、緊迫した室内劇においてあえて劇伴(BGM)をすべて削り、わずかな部屋の鳴り(ルームトーン)と時計の秒針音だけを強調する手法をとったという。「無音に近い静寂の中に微細なノイズを置くことで、観客は息をのむ。音が聞こえない瞬間こそ、実は最も計算された音響演出なんだ」と笑う。この音の空間デザインこそが、作品全体を支配する空気感を生み出している。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。