競馬用の鞭は痛いのか?騎手が叩く本当の理由とJra最新規制の真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
「鞭」と一口に言っても、乗馬クラブで見かける乗馬用の鞭と競馬場で使われる競走用の鞭では、そのスペックや設計思想が根本から異なります。一般的な乗馬で使われる長鞭(馬場馬術用鞭)や障害用短鞭と、JRAの公認競馬用短鞭を比較したデータが以下の通りです。
項目競馬用短鞭(ショックホイップ)乗馬用短鞭(障害飛越用)乗馬用長鞭(馬場馬術用)全長規定68cm以下(JRA施行規程準拠)おおむね50cm〜75cm前後100cm〜120cm程度先端部の構造衝撃吸収パッド(ウレタン等)必須レザーフラップ(革の平べったい舌状)細いラッシュ(紐状)または小さなチップ重量と剛性超軽量カーボン製(約120g〜160g)軽量グラスファイバー・レザー巻しなりを重視した細身設計使用の主目的トップスピード時の推進・進路矯正・合図障害直前の踏切指示・注意喚起騎座・脚の扶助、後肢の踏み込み促し一般的な実売価格約15,000円〜30,000円前後約3,000円〜10,000円前後約4,000円〜15,000円前後
乗馬用の長鞭は、騎手が鐙(あぶみ)を深く踏み込んで直立に近い姿勢をとるため、手元から馬のトモ(後肢)に直接届く長さが必要です。一方、競馬用の短鞭は極限の前傾姿勢(モンキースタイル)をとる騎手の邪魔にならず、激しい手綱さばきの中で瞬時に持ち替えができるよう、68cm以下という極めてコンパクトなサイズに制限されています。公認の競馬用短鞭は特殊な安全素材で作られているため、一般的な乗馬用鞭よりも高価なプロ仕様の道具となっています。