当時、熱愛が発覚した際に世間を最も驚かせたのが17歳という大きな年齢差でした。2014年当時、竹野内豊さんは43歳、倉科カナさんは26歳。これほどの年齢差がありながら、SNSやネット掲示板(5ちゃんねるやYahoo!知恵袋など)でバッシングが起きず、むしろ「理想の大人カップル」として圧倒的な支持を得ていた背景には、二人の立ち居振る舞いがありました。
交際発覚直後、竹野内さんは所属事務所を通じて「倉科さんとは親しくさせていただいております。温かく見守っていただければ幸いです」と堂々とコメントを出し、倉科さん側も同様の声明を発表。コソコソと隠れることなく、大人の男として女性を守る姿勢を見せたことが、好感度を決定的なものにしました。
しかし、取材現場の第一線にいた芸能記者の間では、当時から「年齢差ゆえの決定的な壁」が指摘されていました。ある芸能デスクは当時の様子を次のように振り返ります。
「20代後半の女性にとっての数年間と、40代後半の男性にとっての数年間では、人生における時間の重みがまったく違います。倉科さんはグラビアアイドルからNHK朝の連続テレビ小説のヒロインを経験し、これから30代を迎えて女性としての将来設計を固めたいという強い焦燥感があった。一方で竹野内さんは、すでに俳優として大成し、私生活のペースも完全に確立されていた。17歳の差は、恋愛中には包容力として機能しても、いざ『結婚・家庭・親の介護』という現実的な課題に直面したとき、どうしても歩調が合わなくなる構造的な溝となっていったのです」
実際、破局報道直後の2019年、倉科カナさんはトレードマークだった長い黒髪を約40センチもバッサリと切り落とし、ショートカット姿で公の場に姿を現しました。その変貌ぶりは、過去の長い恋愛への未練を完全に断ち切り、一人の表現者として生きていく決意表明そのものでした。その後の倉科さんは、舞台『チャイメリカ』や『雨の夏、三十人のジュリエットが、部室で手を叩いたなら』などで読売演劇大賞の優秀女優賞を受賞するなど、役者としての評価を一気に高めることになります。