テレビCmが「うざい」と感じる理由と広告業界の不都合な裏側

テレビCmが「うざい」と感じる理由と広告業界の不都合な裏側

今注目を集めている テレビCmが「うざい」と感じる理由と広告業界の不都合な裏側について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

テレビを観ている最中に感じるイライラの最大の原因は、「強制的な認知の分断」にある。心理学において、人間は進行中の行動や思考を途中で遮断されると、強い未完了感(ゼイガルニク効果)とストレスを抱く。ドラマやスポーツ中継のクライマックスで差し込まれるCMは、脳の処理能力を力ずくで占有するため、本能的な嫌悪感を引き起こすのだ。

さらに音量の問題も極めて深刻だ。CMに切り替わった瞬間、番組本編よりも急激に音が大きく聞こえる現象に悩まされた経験は誰にでもあるだろう。日本民間放送連盟が定めるラウドネス運用基準(平均音量を一定に保つ規格)が存在するものの、CM音源は人間の耳が敏感に反応する中高音域の音圧を圧縮技術で極限まで引き上げている。規定の数値をクリアしていても、脳は「突然大きな音が叩きつけられた」と受け止めてしまうのが実態だ。

加えて、災害後などに頻出するACジャパン広告キャンペーンなどの啓発CMも、短い尺の中で同一の音声や映像が執拗に反復されるため、視聴者に心理的飽和を発生させ、「鬱陶しい」という感情を爆発させる要因となる。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。