しかし、時代は大きく舵を切る。2000年代に入ると、社会全体でコンプライアンス遵守の意識が急速に高まった。BPO(放送倫理・番組向上機構)の発足とその活動の活発化は、テレビ放送業界の番組制作に決定的な変化をもたらすこととなる。青少年の育成や視聴者の多様な意見を反映する形で、性的な示唆や行き過ぎた身体的リスクを伴う演出に対して厳しい目が向けられるようになった。
これにより、かつての放送倫理の範囲内とされていた演出も、次々と見直しの対象となった。ゴールデンタイムに肌の露出や不測の露出ハプニングを期待させるような演出を組み込むことは不可能となり、長年親しまれた水泳大会企画も徐々にその姿を消していった。表現の自由と社会的価値観のバランスを巡る議論は、メディア史における大きな転換点となったのだ。