深夜のテレビ界に革命を起こした『朝まで生テレビ!』。その前代未聞の企画が立ち上がった際、周囲の多くは「生放送でタブーに触れすぎるのは危険だ」と反対した。しかし、背中を押したのは他ならぬ節子氏であった。
テレビ朝日系のスタジオで繰り広げられる怒号と議論。そのテーマ設定や出演者選定に至るまで、田原は帰宅後に妻と議論を重ねた。岩波書店などの重厚な書籍に目を通し、ノンフィクションの深みに裏打ちされた知識を持つ彼女のアドバイスは、番組の方向性を決定づける羅針盤となっていた。彼女は単なる批評家ではなく、最も厳しい「筆頭視聴者」であり、制作の陰のパートナーだった。