めかぶの健康パワーを語る上で欠かせないのが、海藻特有のぬめり成分に秘められた「フコイダン」と「アルギン酸」という2つの多糖類です。文部科学省の『日本食品標準成分表』などの公的データを見ても、めかぶは他の海藻類と比較して水溶性食物繊維の割合が際立って高い特徴を持ちます。
フコイダンは、海藻が外敵や強い潮流、乾燥から自らの身を守るために分泌するバリア成分です。ヒトの体内に入ると、免疫細胞が集中する腸管を刺激して自然免疫の活性化を強力にバックアップします。さらに、胃の粘膜を保護して胃炎や胃潰瘍の原因となるピロリ菌の定着を阻害する作用や、抗酸化作用に関する研究報告も多数存在します。
一方のアルギン酸は、余分な脂質や塩分を吸着して体外へ排出する「デトックスの要」として機能します。食事から摂取したコレステロールの吸収を抑えて血中脂質の数値を正常に保つサポートをするだけでなく、高血圧の引き金となるナトリウム(塩分)を吸着して排泄を促す働きが確認されています。血管壁への負担を和らげ、将来的な動脈硬化リスクを未然に遠ざける観点からも、アルギン酸の効能は中高年層にとって極めて頼もしい味方です。