SNSや育児フォーラムの投稿を分析すると、「時間をかけて丁寧に作ったのに、子どもが1分で投げ捨てた」「インスタで話題のビジーボードを作ったが全く興味を示さない」といった手作りおもちゃネットの評判における悲痛な声が散見されます。一方で、「既製品にはない食いつきを見せて、30分以上静かに遊んでくれる」という絶賛の声もあり、評価は二極化しています。
都内在住の30代母親は、育児手記の中で当時の苦い経験を次のように告白しています。
「SNSで見かけるようなお洒落なフェルト細工のおもちゃを夜なべして作りました。しかし、娘はフェルトの継ぎ目を噛みちぎろうとするばかりで、意図した遊び方を一切してくれませんでした。後から気づいたのは、私が作っていたのは『子どもの発達に合わせたおもちゃ』ではなく、『SNSで映える親の自己満足の作品』だったということです」
保育士への聞き取り調査によると、子どもが手作り玩具で遊ばない原因の9割は「月齢と課題の不一致」にあります。例えば、物を「つまむ」動作が未発達な段階で小さなチェーン落としを与えても、子どもにとっては難易度が高すぎてストレスになります。逆に、すでに手指を器用に使える子に単純なペットボトル落としを与えても退屈してしまいます。子どもが今、日常の中でどのような動き(落とす、ちぎる、開けるなど)を繰り返しているかを注意深く観察し、その動作をそのまま遊びに昇華させた玩具だけが、熱狂的な食いつきを生み出します。