真のルーツを辿ると、日本のコメディ史に燦然と輝く名コンビに行き着く。萩本欽一と坂上二郎によるコント55号だ。舞台上を所狭しと駆け回り、汗だくになりながら全身でコントを繰り広げるスタイルは、当時の視聴者を釘付けにした。
舞台上で倒れ込み、間一髪で起き上がる。相手の突っ込みに対して大げさにリアクションをとる。これらの動きは、言語的なギャグに頼らない純粋な物理的リアクションの芸術だ。コメディの本質とは何か。それは説明を必要としない肉体の躍動感にある。かつてコント55号がテレビの画面越しに発揮していた圧倒的な熱量が、時代を超えて今のデジタルコンテンツに生きている。