常に筋力トレーニングを欠かさず、80歳を過ぎても背筋を伸ばして現場に立ち続けた宇津井健でしたが、晩年は人知れず過酷な病魔と闘っていました。宇津井健の死因として公表されたのは「慢性呼吸不全」です。長年にわたる喫煙習慣などが影響する肺気腫や間質性肺炎を患っており、少しずつ肺機能の低下が進んでいました。
2013年秋頃から容態が悪化し、療養と治療のために愛知県名古屋市内の病院へ転院。表舞台では一切弱音を吐かず、常にダンディで健康的なイメージを保ち続けた彼でしたが、病室では酸素吸入器を手放せない厳しい闘病生活が続いていたと当時の医療関係者は証言しています。
2014年3月14日午後6時5分、家族や関係者に見守られながら、82年の生涯に幕を下ろしました。臨終の際も取り乱すことなく、最後まで「名優・宇津井健」としての品格を失わない穏やかな旅立ちであったと伝えられています。