この街の変貌を語るうえで外せないのが、インフラを支える東急株式会社の先見性と、本社を構える楽天グループ株式会社の存在感だ。2015年に楽天がクリムゾンハウスへ本社を移転した際、世田谷の郊外がシリコンバレーのようなテックハブに変貌すると誰が予想しただろうか。
楽天を率いる三木谷浩史会長兼社長が掲げた「オープンでグローバルなイノベーション環境」は、街の空気を一変させた。外国籍エンジニアが日常的に行き交い、カフェでは英語や多様な言語でのディスカッションが響く。交通インフラとスマートシティ構想を融合させたい東急と、デジタルエコノミーを牽引する楽天の共鳴によって、二子玉川は日本のIT・エンターテインメント産業をリードする実験場としての地位を不動のものにした。