ジャパンモビリティショーで全世界に衝撃を与えた電気自動車コンセプト「ニッサン ハイパーツアラー」。このコンセプトモデルが初公開された際、日産デザインのトップ陣は「日本の伝統美と先進テクノロジーの融合」を強調しました。彫刻的なボディパネル、日本の伝統紋様「組子」をモチーフにした幾何学的なフロントフェイス、滑らかなモノフォルムシルエットは、新型エルグランドのデザインスタディそのものであると広く受け止められています。
SNSや自動車コミュニティでは、このアグレッシブな造形に対して熱を帯びた議論が交わされています。「アルファードのオラオラ顔とは一線を画す、洗練された未来感がある」「日産らしいエッジの効いたモダンデザインなら乗り換えたい」という好意的な評価が目立つ一方、「ショーモデルのようなフルLEDのデジタルグリルは法規やコストの観点から市販時にトーンダウンするのではないか」「威圧感重視のミニバン市場でこのスマートさが受け入れられるか」といった現実的な懸念も噴出しています。
取材によって判明した市販化への落とし込みでは、ハイパーツアラーの象徴であった極端なキャブフォワード造形を現実的な室内空間のパッケージングへとアジャスト。薄型フルワイドデイライトと立体的なパラメトリックパターンを組み合わせたフロントマスクが採用され、威風堂々たる風格とインテリジェンスを両立させた意匠に落ち着く見込みです。