歌会始の儀に向けた準備は、前年の春から始まります。宮内庁から毎年発表される詠進要領には、一般国民が皇室の儀式に短歌を献上するための厳密なルールが定められています。2026年(令和8年)の儀式に向けた公募も、この伝統的な枠組みに沿って執り行われます。
歌会始のお題は、漢字一字で示されるのが通例です。お題の漢字がそのまま歌の中に詠み込まれていればよく、「お題の漢字を用いた熟語」や「訓読み・音読みのいずれか」でも問題ありません。例えば過去の例では、お題が「友」であれば「朋友」「友垣」「友ら」など多彩な広がりが認められており、言葉の奥にある情景をどのように切り取るかが作者の腕の見せ所となります。
最も注意しなければならないのが応募締切日です。例年、応募の締切は9月30日(当日消印有効)と定められています。消印が1日でも遅れたり、宮内庁への直接持参・電子メールなどでの送付を行ったりした場合は一切受理されず失格となります。宮内庁式部職宛ての郵便局窓口での差し出しが原則です。