なぜ人々は、すぐ近くに空いている同系列の大型店舗があるにもかかわらず、特定の店舗の行列に固執してしまうのか。ここには社会心理学でいう「バンドワゴン効果(多くの人が選んでいる対象を無条件に価値が高いと錯覚する心理)」と、観光行動論における「ランドマークバイアス」が強く作用しています。
「川沿いのあの場所で並んで食べた」という体験そのものを写真に収め、SNSで自己表現することが目的化している場合、行列に並ぶ時間は「コスト」ではなく「コンテンツ」に変換されます。しかし、真の目的が「一蘭の旨いラーメンを味わうこと」であるならば、思考停止の行列参加は貴重な旅の機会損失でしかありません。
【利用基準】おすすめできる人・避けるべき人の条件
▼並んででも行く価値がある人:
- 「道頓堀川沿いの一蘭で食べた」という象徴的な観光の記念写真やストーリーが最優先である人
- 味集中カウンターの独特な閉塞感と演出を、海外の友人やパートナーに体験させたい人
- 深夜や早朝など、ミナミの他の個人経営ラーメン店が閉まっている時間帯に確実にクオリティの高い一杯を欲している人
▼今すぐ別店舗へ切り替えるべき人:
- 限られた旅行日程の中で、USJや吉本新喜劇、通天閣など次の観光スケジュールが詰まっている人
- 純粋にラーメンの味そのものを落ち着いて堪能したい人(屋台館やなんば御堂筋店へ行くべき)
- 豚骨以外のラーメンを求めていないのに、間違えて「別館」の列に並んでしまいそうな人