ダイソンのお手入れで最も多いトラブルが、「水洗いしてはいけない部分を丸洗いしてしまう」というミスです。水洗いできるパーツとできないパーツの境界線を把握しておくことが、故障を防ぐ第一歩となります。
絶対に水洗いしてはいけない代表格が、「モーターが内蔵された本体(トリガー部分・バッテリー装着部)」と「サイクロン機構の上部」、そして「モーターヘッドの駆動基盤部分」です。サイクロン内部の細かい網目(シュラウド)の奥には、電気回路やモーターへ続く吸気ラインが直結しています。ここに水を通してしまうと、内部に閉じ込められた湿気や微粒子がヘドロ化し、強烈な異臭を放つだけでなく、モーターのショートや基盤の腐食を引き起こします。
ネット上の一部で見られる「サイクロン部分をオキシクリーンにつけ置き洗浄する」「重曹水で丸洗いする」といった裏技は、パッキンの劣化や金属メッシュの腐食、電子部品の全滅を招く極めて危険な行為です。公式でも「本体およびサイクロン上部は水気のない乾いた布、または固く絞った布での拭き取りのみ」と明記されています。水洗いが許可されているのは、基本的に「指定のプレ/ポストフィルター」「クリアビン(機種による)」「取り外したソフトローラー」のみであることを肝に銘じておきましょう。