医学的に混合自体が無害であるならば、なぜ「ちゃんぽん=悪酔い」のイメージが根強く残っているのでしょうか。そこには人間の感覚と代謝のメカニズムに関わる3つの要因が隠されています。
① 味覚のリセットによる飲酒スピードの加速
単一のお酒を飲み続けると舌が味に慣れ、自然と飲むペースが落ちていきます。しかし、ビールから爽快なレモンサワー、甘みのある日本酒へと味や口当たりを変えると、口内がリフレッシュされて食欲と飲酒欲が刺激され、無意識のうちにハイペースで飲み進めてしまいます。
② 純アルコール摂取量の把握が困難になる
ビール(約5%)、ワイン(約12〜14%)、日本酒(約15%)、ウイスキー(約40%)と度数が異なるお酒を行き来すると、「自分が今どれだけの純アルコールを摂取したか」の体内メーターが狂ってしまいます。その結果、許容量を大幅にオーバーしてしまうケースが後を絶ちません。
③ 混雑する不純物(コンジナー)の代謝負荷
酒類には、エタノール以外に香りや色味を形成する「コンジナー(微量副産物)」が含まれています。特にワイン、日本酒、ウイスキーなどの濃色酒や醸造酒には多く含まれ、多種多様なコンジナーが同時に体内へ入ることで、肝臓の分解プロセスが複雑化し、アセトアルデヒドの代謝遅延につながると考えられています。