ネット上の掲示板やSNSでは、「女子大冬の時代」「京女の難易度低下」といった扇情的な言葉が散見される。こうした言説が飛び交う背景には、首都圏や地方の女子大で定員割れや共学化発表が相次いだこと、そして関西圏でも共学の大規模私立大学(関関同立・産近甲龍)へ女子受験生が流入している現実がある。
かつて「関西女子大御三家難易度」といえば、京都女子大学、同志社女子大学、神戸女学院大学が並び立ち、国公立大学や難関私大の併願先として揺るぎないステータスを誇っていた。しかし、近年の京女序列と難易度推移を詳細に分析すると、単純な「全体的低下」ではなく、学科による「二極化」が鮮明になっている。
大手予備校の進路指導担当者は次のように証言する。「文系全般における全国的な安全志向や共学志向の影響で、文学部や法学部の一般選抜ボーダーは数年前に比べて落ち着いた水準にあるのは事実です。しかし、国家資格に直結する食物栄養学科や発達教育学部、さらに時代ニーズを捉えたデータサイエンス学部に関しては、依然として関関同立の併願層や国公立志望者の滑り止めとして厚い学力層が集中しています」。
また、永遠のライバル関係として比較される同志社女子大学京都女子大学比較においても、明確な優劣がついたわけではない。薬学部や表象文化学部などを擁し同志社ブランドの恩恵を強く受ける同女に対し、京女は教員採用、管理栄養士、公務員、金融業界などにおける盤石な「実学と就職実績」で対抗している。表面的な倍率の変動を捉えて「序列崩壊」と断定するのは早計であり、実態は専門職志向に特化した強固なポジショニングを確立しているのが真相だ。