小日向文世の現在と息子たちの躍進|名優一家の絆と演技力を徹底解剖

小日向文世の現在と息子たちの躍進|名優一家の絆と演技力を徹底解剖

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インターネット上のコミュニティやSNSで定期的にバズを生むトピックの一つが、小日向文世の「若い頃の姿」です。写真専門学校時代や劇団入団初期の写真がテレビ番組等で紹介されるたび、「驚くほどの美男子」「アンニュイな文学青年そのもの」と大きな話題になります。

元々は写真家を目指していた小日向文世ですが、スキー事故による大怪我をきっかけに人生の針路を変更。俳優・中村雅俊の付き人を経て、1977年に演出家・串田和美が主宰する名門「オンシアター自由劇場(劇団自由劇場)」の門を叩きました。そこから1996年の劇団解散に至るまで、実に19年もの歳月を劇団員として捧げた下積み時代が存在します。

当時のインタビューや本人の回想録によると、劇団時代はチケットノルマや生活費の工面に苦しみ、借金を抱えながら過酷なアルバイトを掛け持ちする日々が続きました。39歳の時に劇団の後輩であった11歳年下の女性と結婚。長男が誕生した時期も役者としての収入は極めて乏しく、家庭を支えるために妻が働きに出ていたエピソードは、小日向文世の誠実な人柄を語る上で欠かせない史実です。

光が当たったのは2001年、47歳の時でした。フジテレビ系月9ドラマ『HERO』で演じた末次隆之事務官役が爆発的な人気を博し、日本中のお茶の間にその名が知れ渡ることになります。半世紀近い苦節の果てに掴んだブレイクだからこそ、彼の演技には人生の酸いも甘いも噛み分けた重厚な説得力が宿っています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。