インド国旗の意味を徹底解剖!3色の象徴と24本車輪に秘めた歴史の真相

インド国旗の意味を徹底解剖!3色の象徴と24本車輪に秘めた歴史の真相

インド国旗の意味を徹底解剖!3色の象徴と24本車輪に秘めた歴史の真相に関する最新のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

白色の中央にネイビーブルー(濃紺)で凛と配されているのが、24本の輻(スポーク)を持つ車輪、すなわち「アショーカ・チャクラ」です。このインド国旗の車輪の意味を読み解く鍵は、紀元前3世紀のマウリヤ朝最盛期を築いたアショカ王(阿育王)の遺産にあります。

仏教に深く帰依し、武力による征服を捨てて「ダルマ(法・正義)」による統治へと舵を切ったアショカ王。その象徴であるアショカ王の獅子柱頭(サールナートの遺跡から出土し、現在のインドの国章にも採用されている彫刻)の台座に刻まれていたのが、この法輪でした。

では、なぜ車輪の線は「24本」でなければならなかったのでしょうか。歴史資料や公式見解、宗教学の記録を突き合わせると、法輪24本の理由には大きく分けて2つの強固な論理が存在します。

第1に、「時間の連続性と前進」です。24本のスポークは1日の24時間を表しており、「国家と国民が怠惰に陥ることなく、法と正義に従って24時間絶え間なく活動し、前進し続ける意志」を象徴しています。初代首相ジャワハルラール・ネルーは演説で「停止は死であり、運動こそが生命である。この車輪はダイナミズムと運動の象徴だ」と力説しました。

第2に、仏教哲学における「十二因縁」の教義です。人間が苦しみを生み出す12の因果関係(無明から老死に至るプロセス)を順観(生起)で12本、逆観(滅除)で12本、合わせて24本で人間の精神的解放と完成された徳目を表しているという解釈です。さらにヒンドゥー教の伝統的なダルマシャーストラ(法典)における「愛・勇気・忍耐・平和・慈悲」など人間が備えるべき24の美徳と結びつけられることもあり、いずれの解釈においても「正義の法に基づいて国を動かす」という不変のメッセージが込められています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。