嵐の人間関係の特異性は、年齢の上下とグループ内のパワーバランスが完全に切り離されている点にあります。
リーダーを務める大野智はグループ最年長でありながら、権力的なトップダウンでメンバーを統率することは一度もありませんでした。当時のドキュメンタリー番組や雑誌インタビューにおいて、櫻井翔は「大野が何もしないで後ろにどっしり構えていてくれるからこそ、僕たちが前で自由に動けた」と度々述懐しています。一方、最年少の松本潤は妥協なきライブ演出を主導し、年上の4人が全幅の信頼を寄せてその指揮に従うという、実力と適性に基づく有機的な役割分担が確立されていました。
また、学年構成にも興味深い特徴があります。櫻井翔(1982年1月生まれ)と相葉雅紀(1982年12月生まれ)は同じ1982年生まれですが、早生まれの櫻井は1学年上です。二宮和也(1983年6月生まれ)と松本潤(1983年8月生まれ)は同い年の同学年であり、いわゆる「末っ子コンビ(末ズ)」として独自の信頼関係を築いてきました。