具体的にどのような基準で持ち給金は増えていくのか。観戦の深みが一変する算出ルールが存在する。
幕内や十両の関取の場合、8勝7敗で勝ち越すと、給料ベースとなる持ち給金に「0.5円」が加算される。9勝なら1.0円、10勝なら1.5円という具合だ。わずか0.5円と聞くと地味に思えるかもしれない。しかし、1円増えれば毎場所400円、年間で2,400円が引退するまで支給され続ける。現役生活を10年、20年と続ければ、膨大な金額へ化ける。
さらに強力なのが特大の加算ボーナスだ。平幕力士が横綱を倒す「金星」を挙げると、一気に「10円」の持ち給金が加算される。10円の加算は、毎場所4,000円、年間で24,000円の終身手当アップを意味する。さらに幕内優勝を果たせば「30円」(全勝優勝なら「50円」)が一躍跳ね上がる。金星一つ、優勝一回が、力士の人生のマネープランを劇的に変えるのだ。