お笑い界でトップクラスの知名度を得ていた小柳トムが、なぜ「ブラザートム」へと改名したのか。その背景には、幼少期から愛してやまなかったソウル・R&Bミュージックへの本格的な挑戦がありました。
1983年、同じく音楽への情熱を共有していたBro.KORN(ブラザー・コーン)と共に「DA BUBBLEGUM BROTHERS(バブルガムブラザーズ)」を結成。単なるお笑いタレントの企画モノではなく、本物のブラックミュージックを日本に根付かせるという強い決意のもと、名義を「Bro.TOM(ブラザートム)」へとシフトさせました。
1990年にリリースされた『WON'T BE LONG』はミリオンセラーを記録し、NHK紅白歌合戦にも出場を果たすなど社会現象を巻き起こします。「小柳トム」という名で培ったエンターテイナーとしての地肩の強さと音楽的才能が融合し、日本音楽史に燦然と輝く名ユニットへと昇華した瞬間でした。