水戸部凛之助は、誠凛高校バスケットボール部の創設メンバーである2年生です。新設校である誠凛がインターハイやウインターカップで全国の強豪と渡り合えた背景には、彼の堅実極まりないインサイドワークがありました。
ポジションはセンター(C)。186cmという体格は現代高校バスケの全国レベルとしては決して突出して大きくはありませんが、卓越したポジショニングと粘り強いディフェンス、そしてゴール下での高い技術によって、体格で上回る相手センターとも対等以上に渡り合いました。
水戸部の武器として特に際立っているのが、相手のブロックをかわして放つフックシュートです。ゴールに対して身体を半身に構え、ディフェンダーから遠いほうの手で弧を描くように放つこのシュートは、マスターするのが非常に難しい技術として知られています。木吉鉄平が不在だった時期の誠凛ゴール下を孤軍奮闘で守り抜いたのは、この正確無比なフックシュートと、ファウルを恐れずに身体を張る愚直なディフェンス力があったからに他なりません。