喜界島を象徴するもうひとつのアイコンが、奄美群島だけに製造が認められている黒糖焼酎だ。良質なサトウキビから作られる純黒糖と米麹、そしてサンゴ層で濾過されたミネラル分豊かな硬水を用いて醸される美酒は、芳醇な甘みとキレのある後味を併せ持つ。
島内の老舗酒蔵では、伝統の常圧蒸留法を守りつつ、製造過程で生じる蒸留粕や搾りかすを地元の農地へ有機肥料として還元するゼロエミッションの試みを加速させている。テロワールを尊重した酒造りは、単なる地域産業の枠を超え、島の循環型経済を力強く牽引するロールモデルへと進化した。