このブームは実体経済にも影響を与え始めている。メルカリやヤフオクなどのフリマアプリでは、一般人が作った「よくわからない工作」が数百円から、時には数千円で取引される事態が発生しているのだ。商品説明欄にはただ一言、「素材:段ボールと愛」とだけ書かれていることもある。
購入者の一人は、「デスクの上に置いておくと、仕事のストレスが和らぐ」と話す。デジタル社会で疲弊した脳が、アナログで無意味な立体物を求めている証拠かもしれない。もはや実用性などどうでもいいのだ。そこに「物語」があるかどうかが、現代の購買基準になっている。