空打ちを行った際、針先からインスリンの滴が出てこないトラブルに直面することがあります。焦ってそのまま注射してしまうと設定した薬液が体内に入らず、予期せぬ高血糖を招く恐れがあります。薬液が出ない場合は以下のステップで冷静に対処してください。
まず、注射器の向きを上にして軽く指で弾き、再度2単位で空打ちを試みます。それでも一滴も出ない場合の主な原因は「注射針の詰まり」または「針の取り付け不良」です。針の根元にあるゴム栓貫通部分が正しく刺さっていなかったり、前回使用時の残液が結晶化して内部を塞いでいたりすることが考えられます。
注入ボタンが重くて押し込めない場合も針詰まりの典型的なサインです。無理に強い力を加えるとペンのピストン機構が故障する危険性があるため、直ちにその針を破棄し、新しい清潔な注射針に交換して改めて2単位の空打ちを実施してください。針を変えても出ない時は、カートリッジ内のピストン棒の噛み合わせ不良や本体の寿命が疑われるため、処方元の医療機関や調剤薬局に相談する必要があります。