勝野七奈美さんは、亡くなる前年の2008年11月に結婚したばかりでした。お相手となった夫は、佐々木敬督(ささき・けいとく)さんです。
佐々木さんはヒップホップダンサーとして名を馳せた後、彫金師・デザイナーとしても活動していた人物です。ものづくりに情熱を燃やすクリエイター同士として2人は深く共鳴し、約3年の交際期間を経てゴールインしました。入籍時には多くの関係者から祝福され、互いの才能を高め合う理想的な新婚生活をスタートさせたばかりでした。
ネット上の一部では「子供はいたのか?」「遺された子供がいるのではないか」という検索や推測が散見されますが、勝野七奈美さんに子供はいませんでした。入籍からわずか3カ月後に重篤な病が発覚し、そこからの5カ月間は生命を維持するための過酷な治療の連続であったため、子供を授かる猶予は残されていませんでした。
佐々木さんは七奈美さんが倒れてから最期を迎えるその瞬間まで、献身的に看病を続けました。母のキャシー中島さんも、愛娘に最後まで全身全霊で寄り添い続けた佐々木さんの深い愛情に対して、メディアを通じて幾度となく深い感謝の意を表明しています。新婚わずか8カ月での死別という残酷な運命に直面しながらも、2人の間には何物にも代えがたい本物の絆が存在していました。