GoogleやSNSの検索サジェストに時折現れる「ロンハーマン福岡店 閉店の噂」という不穏なフレーズ。お気に入りの空間として通い詰める福岡のファンにとって背筋が凍るようなキーワードですが、結論から言えば完全なデマであり、現在も警固の地で通常通り営業を継続しています。
公式発表資料や現地スタッフへの取材、サザビーリーグの公式IR情報を精査しても、福岡店が営業を縮小あるいは終了するという事実は一切存在しません。ではなぜ、このような根拠のない噂が検索上位に定着してしまったのでしょうか。ネットメディアの動向を分析すると、主に3つの要因が絡み合っていることが浮き彫りになります。
第1の要因は、全国規模で展開するロンハーマンの他都市店舗における「改装リニューアル」や「テナント移転」のニュースとの混同です。他県の一部商業施設におけるリプレイス情報がSNS上で拡散される過程で主語が脱落し、「ロンハーマンが閉店するらしい」という断片的な情報だけが独り歩きした痕跡が見受けられます。
第2の要因として、天神・大名・今泉・警固エリアにおけるアパレル路面店の激しいスクラップ&ビルドが挙げられます。コロナ禍以降のECシフトや商業ビルの建て替えラッシュに伴い、警固周辺でも著名セレクトショップの撤退や業態転換が相次ぎました。近隣ショップの閉店情報が伝播するなかで、「警固の路面店であるロンハーマンも危ないのではないか」という利用者の不安や憶測が検索クエリとして蓄積された構造です。
第3に、天神中心部の大規模商業ビルに入居せず、あえて警固という住宅街寄りの路地裏に巨大な独立路面店を構えているという独特の立地が挙げられます。「天神のど真ん中にない=客足が鈍っているのではないか」という部外者の早合点が噂を増幅させました。しかし現場に足を運べば、その憶測が杞憂であることは明白です。平日であってもカフェは賑わいを見せ、週末にはテラス席まで満席となる活況が続いています。