2017年7月、スマートフォン画面の向こうで松居一代が放った強烈なメッセージは、当時の既存メディアすべてをフリーズさせた。テレビのワイドショーが後追いせざるを得ないほどSNSの拡散力は凄まじく、彼女が投稿した動画やブログのPV数は爆発的な数字を叩き出したのだった。
当時の芸能リポーターたちの間では「もう従来の事務所主導による記者会見のコントロールは通用しない」という絶望と混乱が広がった。配偶者への感情をダイレクトに世界へ発信する手法は、今思えば現代のインフルエンサーによる暴露バトルの先駆けだった。船越側が沈黙を守る一方で、一方的な主張がネット上に拡散し続ける異常事態は、日本のエンタメ報道の構造を不可逆的に変えてしまったのだ。