国内最大の個人投資家コミュニティであるヤフーファイナンス掲示板において、アンジェスのスレッドは長年にわたり投稿数ランキングの上位に居座り続けています。掲示板がこれほどまでに過熱し、個人投資家がざわつく直接の理由は、わずかな材料発表で株価が突如跳ね上がる一方で、直後に激しい売りを浴びて全戻しを繰り返す「異常なボラティリティ」にあります。
掲示板上で飛び交う投稿を精査すると、株主たちの心理は真っ二つに分断されています。一方には、過去の高値圏で資金を投じ、元本回復を願いながら「大逆転のIR」を待ち望む長期保有者の存在があります。もう一方には、数十円台という超低位株特有のマネーゲームに着目し、数円の値幅を抜くために集結した超短期デイトレーダーたちです。
ネット上では時折、「大手製薬による買収の噂」や「海外メガファーマとの導出合意が近い」といった真偽不明の情報が書き込まれ、そのたびに売買高が急増します。しかし、実態を伴わない期待先行の急騰は長続きせず、利食い売りと戻り待ちのやれやれ売りに押し潰される展開が常態化しています。投資家が最も警戒し、苛立ちを募らせているのは、株価の乱高下の裏で着々と進行するアンジェス新株予約権の行使と希薄化売りという冷酷な需給関係です。