股関節内旋筋が硬い原因とは?骨盤の歪みと痛みを解剖学で暴く

股関節内旋筋が硬い原因とは?骨盤の歪みと痛みを解剖学で暴く

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WebやSNS上には股関節に関する情報が溢れているが、解剖学的に誤った俗説が散見される。現場の知見から、代表的な2つの誤解を是正しておきたい。

誤解①:「内股の人は股関節の内旋筋が柔らかい」という嘘
日常的に内股で歩いている人は、一見すると内旋可動域が広いように思われがちだ。しかし実際の触診データでは、内股の人の内旋筋は「短縮したまま硬直(拘縮)」しており、可動域の終末感(エンドフィール)が非常に硬い。内股は筋肉が柔らかいのではなく、骨格のアライメントが歪んだ状態で筋肉がロックされているに過ぎない。

誤解②:「股関節の外旋だけ鍛えれば美姿勢になる」という偏重
ヒップアップや美尻トレーニングとして「お尻の外側(外旋筋群)」ばかりを過剰に鍛える風潮がある。しかし外旋筋だけを極端に強化すると、前述の筋力アンバランスが加速し、内旋可動域がゼロに近づいてしまう。歩行時の回旋運動が失われれば、結果として骨盤がロックされ、腰痛やぽっこりお腹の原因になる。内旋と外旋はシーソーの関係であり、双方向のスムーズな可動性が揃って初めて骨盤は安定する。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。