サムズアップの意味とは?海外のタブー国や由来・Sns絵文字の危険性

サムズアップの意味とは?海外のタブー国や由来・Sns絵文字の危険性

サムズアップの意味とは?海外のタブー国や由来・Sns絵文字の危険性の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

サムズアップの起源をめぐっては、映画『グラディエーター』などの影響で「古代ローマのコロッセオで敗れた剣闘士(グラディエーター)の助命を観客が求めるときに親指を立て、処刑を命じるときに親指を下げた(ポッリケ・ウェルソー)」という説が広く知られています。

しかし、近年の歴史学・西洋古典学の文献検証によると、この描写は19世紀のフランス人画家ジャン=レオン・ジェロームの絵画『指を下に向けて(Pollice Verso)』に端を発する歴史的創作・誤解であることが明らかになっています。

古代ローマにおいて、剣闘士の「死」を要求するサインは「親指を突き出す(上または喉に向ける)」行為であり、剣で喉を突く動作を象徴していました。逆に「助命・剣を収めよ」という合図は「親指を他の指の中に隠して拳を握る(Pollice Compresso)」仕草であったとされています。つまり、現代の解釈とは完全に逆だったのです。

では、なぜ現代のように「親指を立てる=Good」という認識が世界的なデファクトスタンダードとなったのでしょうか。最大の契機は第二次世界大戦時の航空作戦にあります。

爆音渦巻く空母の甲板や飛行場において、整備士やパイロットが「エンジン点火OK」「離陸準備完了(All set)」を目視で確認し合うための軍事ハンドサインとして米英軍で徹底的に共有されました。戦後、米国のポップカルチャーやハリウッド映画の世界的な拡散とともに、この軍用合図が「物事が順調であること」を示す民間スラングとして世界中へ定着していったのです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。