山深き峠の頂上付近、周囲に民家が一切見当たらない場所にポツンと佇む茶屋の一軒家。かつて宿場町同士を繋ぐ古道や街道筋に数多く存在していた峠の茶屋ですが、自動車道の開通やバイパス化、過疎高齢化の波によって、その多くが時代の流れとともに姿を消していきました。
しかし、人気テレビ番組『ポツンと一軒家』の放送回でその孤高のロケーションと温かい営みが紹介されたことを契機に、状況は一変しました。「喧騒を離れて本物の静寂を味わいたい」「ここでしか食べられない秘境グルメに出会いたい」と願うドライバー、ツーリング愛好家、登山客が全国から押し寄せる現象が起きています。2026年現在もその人気は衰えることなく、週末や連休には遠方ナンバーの車両が細い山道を登ってくる姿が日常的な光景となっています。