Q1:なぜ「水」糸と呼ばれるのですか?濡らして使うのですか?
A1:水に濡らして使うからではありません。古来、建築現場で水平を出すために「水(水盛り)」を基準としていたことから、水平を出すための糸を「水糸」と呼ぶようになりました。今日でも水平出しの象徴的な道具としてその名が受け継がれています。
Q2:作業途中で風が強く吹き、水糸が揺れて作業になりません。どうすれば良いですか?
A2:まずテンションを限界まで強く張り直してください。それでも揺れる場合、スパンの中間地点に仮の木杭(中杭)を打ち、糸の高さが変わらないよう釘の頭に軽く触れさせて振幅を抑える「振れ止め」を設置するのがプロの技術です。
Q3:釘に結んだ水糸が、作業中にほどけて緩んでしまいます。
A3:本結び(固結び)ではなく「クリート結び」を採用してください。釘に対して八の字を描くようにテンションをかけたまま巻き付け、最後を半ひねりのループで締め込めば、振動や強風でも絶対に解けず、解くときは端を引っ張るだけで一瞬で外せます。
Q4:水糸とブロックの隙間(チリ)は、なぜ空けなければならないのですか?
A4:ブロックを糸に接触させて積むと、ブロックの自重やモルタルの圧力で糸が外側へわずかに押されます。この押し出しが積み重なると、壁全体が弓なりに湾曲してしまいます。常に2〜3mmの隙間(チリ)を均一に目視確認しながら施工するのが、美しい直線壁を作る必須条件です。