『神風怪盗ジャンヌ』最大のターニングポイントであり、当時の読者に計り知れない衝撃を与えたのが、まろんの相棒であった準天使フィン・フィッシュの裏切りと正体の露見です。常に明るくまろんをサポートしていたフィンですが、その実態は神の使いではなく「魔王の手先となった堕天使」でした。
フィンが悪魔側に堕ちた背景には、胸を締め付けられる過去が存在します。人間界での修行中、過失によって人間の命を奪ってしまったフィンは天界から追放処分を受けます。その絶望と孤独の隙を魔王に突かれ、洗脳されて悪魔の僕へと変貌してしまったのです。まろんに怪盗ジャンヌとして悪魔を封印させていた真の目的は、悪魔をチェスの駒として回収し、魔王復活のエネルギー源にすることでした。
信じていた相棒の残酷な裏切りにまろんは絶望の淵へ突き落とされますが、黒天使アクセス・タイムの命懸けの愛と、まろんの無償の抱擁によってフィンの魂は悪魔の呪縛から解放されます。最終的に自らの命を捧げて魔王に立ち向かったフィンは消滅を迎えるものの、その魂は浄化され、前述の通りまろんの愛娘「魚」として新たな生を授かりました。