二人の馴れ初めは、1994年に放送されたNHKの大型時代劇『新・腕におぼえあり』での共演でした。京都の撮影所で行われたロケ期間中、太川陽介が藤吉久美子を食事に誘ったことが交際の契機となりました。当時から決断力に長けていた太川陽介は、出会いからわずか約半年という電撃スピードでプロポーズに踏み切り、1995年に婚姻届を提出しました。
藤吉久美子にとって、この結婚は再婚でした。彼女は1988年に歌舞伎俳優の坂東正之助(現・四代目 河原崎権十郎)と結婚したものの、伝統芸能の家柄特有の重圧や多忙によるすれ違いが重なり、1992年に離婚を選択した経緯があります。梨園の妻としての過酷な経験を経た藤吉久美子にとって、太川陽介の裏表のない明るさと包容力は、再出発を決意する決定打となったと当時のインタビューでも語られています。