5月6日は、世界の歴史が大きく舵を切った衝撃的な出来事や技術的マイルストーンの記念日でもあります。
最も広く知られている歴史的事件が、1937年5月6日にアメリカ・ニュージャージー州レイクハースト海軍航空基地で発生した「ヒンデンブルク号爆発事故」です。ドイツが誇る全長245メートルの巨大硬式飛行船LZ129「ヒンデンブルク」が、着陸作業中に突如発火・爆発し、乗客・乗員を含む36名が犠牲となりました。ラジオ記者ハーバート・モリソンによる「おお、人類の悲劇だ!(Oh, the humanity!)」という痛切な実況中継の録音は今も語り継がれており、この事故を契機に民間大型飛行船による大西洋横断輸送の時代は事実上の終焉を迎えました。
さらに過去に遡ると、1527年5月6日には「ローマ略奪(サッコ・ディ・ローマ)」が始まっています。神聖ローマ皇帝カール5世の傭兵軍がローマを蹂躙し、教皇庁が壊滅的な打撃を受けたこの事件は、盛期ルネサンス文化が終焉を告げた歴史的転換点として記録されています。
一方、近現代の明るいニュースとしては、1994年5月6日にイギリスとフランスを結ぶ「英仏海峡トンネル(ユーロトンネル)」の開通式典が執り行われました。イギリスのエリザベス女王とフランスのミッテラン大統領が列席し、島国イギリスとヨーロッパ大陸が陸路で物理的に結ばれた世紀の瞬間でした。