そもそも、髪の生え方や渦の方向はどのようにして決まるのだろうか。最新の胎生学研究によれば、つむじは妊娠10週から12週目頃、胎児の頭皮が急速に発達するプロセスで形成される。皮膚の成長スピードと毛胞が形成されるタイミングのわずかなズレによって、髪が渦を巻くように生え揃っていくのだ。
通常、つむじは頭頂部に1つ形成されるが、母体内で頭皮が拡張する際に複数の中心点が作られると、2つ以上のつむじが生まれる。これは指紋や網膜のパターンと同様に、完全な個体差であり、遺伝的因子が複雑に絡み合った結果である。一卵性双生児であっても、つむじの巻き方や位置が鏡映しのようになるケース(ミラーイメージ)が確認されており、生命の神秘的なデザインの一環と言える。