あんかけスパゲッティの歴史は、1960年代初頭の名古屋で幕を開けました。創業者である山内幸夫氏が「日本人の舌に合う洋食スパゲッティを作りたい」という情熱から試行錯誤を重ね、デミグラスソースとイタリア家庭料理のトマトソースを融合させたのが始まりです。
仕込みに丸2日以上を費やす特製ソースは、ジャガイモやニンジン、タマネギなどの香味野菜と牛肉をじっくり煮込み、じっくり裏ごしした上で数種類のスパイスを投入して仕上げられます。うどんやきしめん文化が根づく名古屋人の好みに合わせ、食べ応えのある極太麺に餡のように絡むトロミをつけたことが、今日まで愛され続けるソウルフードへと進化を遂げた決定的な理由です。