消費者が最も日常的に接するアイテムといえば、日焼け止めやメイクアップ用品だろう。紫外線散乱剤として不可欠なこの成分に対して、化粧品産業はどのような安全検証を行ってきたのか。
皮膚科学および毒性学の膨大なデータが示す結論は明確だ。健康な皮膚の最外層にある角質層は強固なバリア機能を備えており、日焼け止めなどに配合されている粒子は角質層を突破して生きた細胞層や真皮、血流にまで侵入することはない。さらに、市販のサンスクリーン製品では、粒子の表面にシリカやアルミナなどのコーティングを施すことで、活性酸素の発生を防ぐ技術的工夫が定着している。
注意を払うべき唯一の例外は、スプレータイプやルースパウダーのように「粉末を吸入するリスク」がある製品形態だ。エアゾールスプレーを使用する際は顔に直接噴射せず手のひらに取ってから塗布するなど、吸入を避ける使い方が推奨されている。