渓谷散策の魅力は自然だけにとどまらない。渓谷沿いを奥へと進むと、古代から続く人の営みの足跡に出会うことができる。古墳時代後期の横穴墓群や、苔むした石段の先に突如として姿を現す「等々力不動尊」は、深い歴史の重みを漂わせている。
湧水が滝となって流れ落ちる「不動の滝」の傍らには、落ち着いた佇まいの茶房が暖簾を掲げる。散策の途中で味わう名物の葛餅や温かいお茶は、五感全体を癒やしてくれる特別な体験だ。さらに上流側に位置する日本庭園では、四季折々の花々が精緻に配置され、静けさの中で思索に耽る絶好の場所となっている。