ファッション情報サイトやSNSで散見される誤った情報として、「16度なら厚手のスウェットやヘビーオンスのニット1枚で過ごせる」という言説があります。しかし、これは実生活における環境変化のダイナミズムを無視した危険な判断です。
現代の生活環境では、屋外だけでなく、冷暖房が効いたオフィスや商業施設、暖房密度の高い電車内など、1日の中で激しい温度差を行き来します。厚手のトップス1枚で出かけてしまうと、暑い室内で脱ぐことができず、結果としてインナーに汗をかき、その汗が外気で冷える「汗冷え」を引き起こします。16度において単体で完結する重衣料は避け、薄手〜中肉のアイテムを複数組み合わせることが医学的・人間工学的な見地からも合理的です。